当センターの循環器内科 鈴木医師の論文がCirculation Report誌に掲載されました。
聖路加国際病院 循環器内科の鈴木隆宏医師らの研究チームは、日本の大規模診療データベース(Medical Data Vision、2010〜2023年)を用いて、第Xa因子阻害薬(FXa阻害薬)の服用中に大出血をきたした患者が、その後どのような出血・血栓塞栓リスクをたどるのかを経時的に検討した論文を発表しました。大出血で入院し退院した5,349例を360日間追跡した解析の結果、出血イベントは退院後90日以内が最も高く(100人年あたり42.2件)、271〜360日には18.6件まで低下する一方、血栓塞栓イベントは17.3件から28.6件へと逆に増加し、時間の経過とともにリスクの主体が出血から血栓塞栓へと入れ替わることを明らかにしました。抗凝固療法の再開をめぐる判断は退院時の一度きりで完結するものではなく、経過に応じて繰り返し評価する「時間軸を意識した管理」が重要であることを示しています。本研究成果は、国際学術誌「Circulation Reports」に掲載されました。
詳細は以下よりご確認ください。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/circrep/advpub/0/advpub_CR-26-0099/_html/-char/ja
https://www.jstage.jst.go.jp/article/circrep/advpub/0/advpub_CR-26-0099/_pdf/-char/ja