当院の看護師が、第22回循環器看護学会学術総会にて、2つの演題を発表しました。
「循環器一般病棟における入院患者の転倒予防の改善活動」
高齢化や治療の高度化により、入院患者さんの転倒リスクは高まっています。私たちの病棟では、患者さん一人ひとりに合わせた転倒予防策をわかりやすく表示するため、独自に作成した「ウォールポケット」を導入しました。
この取り組みにより、転倒件数の減少が見られ、スタッフからも「使いやすく、効果を実感できる」との声が寄せられました。今回の発表では、その成果と今後の課題について報告しました。
「看護師の職務満足度の向上のために行った賞賛活動の報告」
当院は、質の高い看護を提供する医療機関に与えられる国際認証「Magnet認証」を取得しています。その特徴のひとつが、職場に“賞賛文化”が根付いていることです。私たちの病棟では、日々一緒に働くスタッフへ“感謝”や“思いやり”の気持ちを込めたメッセージを送り合う「賞賛活動」を行っています。届けられたメッセージは、スタッフの笑顔の写真とともに病棟内に掲示し、見る人の心を温かくする空間となっています。この取り組みにより、スタッフの意欲や自己肯定感が高まり、職場満足度調査では「看護師関係」に関するすべての項目で、前年を上回る結果が得られました。仲間の良さを認め合うことで、チーム力の強化にもつながっていると考えられました。
↓称賛メッセージの一部