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1. Quality Indicator(医療の質)とは?

聖路加国際病院では国内施設の先駆けとして、以前よりQuality Indicator(以下QI)の公表を行ってきました。QIとは”医療の質”を客観的な”数字”で評価する指標です。当センターでも多数の指標を掲げて自分たちの提供している医療の質を評価・吟味し、それらの改善を通じてより質の高い(エビデンスに則した)医療の提供を目指しています。

2. 心血管センターのQI指標(抜粋)

当センターでは、外来診療における血圧測定率と血圧コントロール率、急性心筋梗塞の早期カテーテル治療と至適薬剤治療、心不全患者の至適薬物治療や心機能評価、退院後の治療計画や外来フォロー、開胸術後の再開胸手術率などの様々な指標を測定しています。(※国際的な比較基準として米国のデータ等を参考にしています)。

ここではいくつかの指標を抜粋して紹介します。順調に改善している指標・高い水準を維持している指標がある一方で、一部の指標では数値の伸び悩みや若干の悪化傾向も見てとれます。それぞれの指標について自分達の提供している医療の質を振り返り、指標毎にPDCAサイクル*を効果的に回していく事で、医療の質の改善を目指しています。[参考:「Quality Indicator 2021[医療の質]を測り改善する」株式会社インターメディカ(2021/12/20)]

*PDCAサイクル:Plan(計画) → Do(実行) → Check(評価) → Action(改善)を繰り返し施行する事で業務を改善する戦略。

**HFrEF: heart failure with reduced ejection fraction

3. 心血管センターの平均在院日数

当センターでは、全国平均と比較して短い入院期間を実現しています。
代表的な疾患について、当センターにおける入院日数の平均値(2021年度実績)と全国のDPC対象病院***の平均値を示します。当院ではクリニカルパスを積極的に導入し、皆様にできる限りスムーズな診療を提供できるように心がけております。今後もできる限り早期退院・早期社会復帰を目指して、我々ハートチームによる手厚いサポートを提供していきます。

***DPC対象病院:診断群分類に基づく入院医療費の包括払い制度を導入している病院